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君の代わりにはなれない
今日僕は、この世の中は僕の知る手触りよりもずっと複雑で歪で不条理だということ知った。僕の大切な人たちは、僕が知らないところで、僕が知っていたことよりもずっと、多くの苦しみを抱えていた。それを今日知った。『無敵のヒーロー』は現実にいないから、仮面ライダーやウルトラマンは存在するのだろうか。
2013年12月18日
シェイクスピア・イン・ザ・パーク
埃臭い空気の充満した地下鉄アスタープレイス駅の階段を昇ると、イーストヴィレッジの大通りはすでにビジネスマンで忙しない時間を迎えていた。ニューヨーク郊外のクイーンズから地下鉄に乗って中心部までやって来た2007年の夏、僕は二十二歳でマンハッタンにいた。
2013年11月12日
ひよこと夜のプラネタリウム
「プラネタリウムには、行ったことあるかい?」 夜にたゆたう夢々は、まあ、プラネタリウムのようなものだ。 ドーム型をした劇場のようなスペースには円形状に座席が配置されていて、大概の場合その座席は、大して高級な座り心地ではないだろう。けれど僕は努めてゆったりと腰掛けるように...
2011年9月7日
コリン・ファースの膝の上
夢にコリン・ファースが出てきた。彼はとても優しく、なぜかわたしのことを好いてくれたようだった。そして、わたしは彼から求婚される。しかし、周囲の仲間に彼から遠ざけるように連れられたわたしは、夜の街からもれる街頭の灯りで水面がキラキラと光る河の畔に逃げた。あれは、たぶんセーヌ川だったのだと思う。
2011年6月4日
Love What Happened Here
音楽好きの友人宅にあるレコードプレイヤーから流れ出した最初の一音に、私は心臓を射抜かれた。それは、今年の夏の事だった。ファンクミュージックを中心としたレコード収集を趣味としている年下の友人の部屋を訪れる事が決まった時、買って手元に置いてあるのに、まだ聴いた事がないレコードを私は持参した。それが James Blake / Love What Happened Here のLPレコードだった。
2012年11月16日
NEED / ニード
今から7~8年くらい前、わたしは演技の勉強をしていた。 『NEED/ニード』というのは、ニューヨークの演技コーチが教えてくれた言葉だ。 結局ほんの数年間しか役者といえるような活動はしなかったけれど、演技をはじめたその当時は、まだ自分の人生の『芯になるもの』を探しはじめ...
2011年10月4日
5枚のレコードと未知
わたしは五枚のレコードを持っていて、レコードプレイヤーを持っていない。 そのうち二枚はもう七年聴いていないし、三枚は一度も聴いていない。それは叔父にもらった二枚と、ベルリンの蚤の市で買った三枚だ。 1. 死刑台のエレベーター 2. ボブ・ドロウ 3....
2011年8月15日
James Blake
James Blakeの音楽を、ようやく聴いた。雑誌で彼のアートワークを見てから、一体どれくらいの時間がたっただろう。早く聴かなくちゃと思っていたのにずいぶんと遅くなってしまった
2011年7月8日
1984,ボーイ・ミーツ・ガール
映画に限らず、”物語り”という括りの中で、わたしにとってもっとも大切な作品はレオス・カラックスの『ボーイ・ミーツ・ガール』かもしれない。初めて見たのは18か19歳の時。地元のレンタルビデオ店で借りたと思う。
2011年7月7日
愛おしき透明と文芸誌
一年前の夏に出版された文芸誌『新潮』で、昨夜はたくさん泣いた。十代の頃のわたしにとって、宿り木のような存在だった作家の新作短編を、だいぶ遅ればせながらではあるが、ようやく読んだのだ。
2011年7月5日
1984,アーウィン・ショー
敬愛する作家が71歳で逝去した年、自分がこの世に生まれたことを今夜知った。こじつけでしかないのだが、こういった偶然のナンバーに、わたしは影響され易い。
2013年5月16日
Notes 13,14,15
Notes 13. 今朝みた夢の話。
伊集院光氏に子猫を5匹たくされる夢をみた。 これって何の暗示?
Notes 14. "やりたいこと" が、 根本的には変わらない人たちへのうらやましさと、 "やりたいこと" が、...
2012年1月1日
Notes 10,11,12
母が見せるこれから先の時間にたいする不安を、二つ返事で「まあ、まかせてよ」って、解消してあげられる自分になりたいのに、その準備すらまだ始められていないし、フラフラしたキャリアの中に、わたしはいる。
2011年11月13日
Notes 6,7,8,9,
わたしが音楽に夢中になるのは、目に見える存在としての静止がないからだろう。そのニュアンスの類似が映像におけるクロスディゾルブであり、これに魅了されて久しい。では音楽や映像の前、モチーフの起源は何かというと『想い』や『風』、『透明』という言葉がまとう、まさに透明な質感など、そういうもの自体だ。
2011年10月4日
NOTE
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